〔058〕立山連峰 (3,015m)
2001年07月20日(当時52歳)
前日の移動
  前夜の9時前に家を出て、西宮で仲間と合流し、立山駅に着いたのは午前3時だった。
駐車場は既に満車、河原にある駐車場に車を止め、わずかな時間だが仮眠する。
室堂へ
  眠れないまま、5時前にケーブルカー乗場に行くが、既に沢山の人が並んでいた。
並んで切符を買うと6時10分発のケーブルカーに乗れることになった、やれやれである。
ケーブルカー、バスを乗り継いで室堂に7時30分到着、天気は最高、気温は18℃、申し分のない登山日和りとなり、靴の紐を締め直して早速登り始める。
早朝の5時にケーブルーカー乗場に向かったが、
既に乗車待ちのハイカーで一杯だった。 人気のある山を実感する。
”室堂平”から ”一の越”に向かって歩く始めると、残雪帯を
横断することになる。 この辺りから次々にツアー登山者が現れ道を
塞ぐようになる。 雪渓は一本道となっているので抜くのに一苦労した。
”一の越”への最後の登りをこなす。
普段、登山をしないZおばさんはよく頑張っている。
”室堂”から40分で山小屋のある ”一の越”に着く。
今回の同行者は中学のクラスメート。 三人ともまだにこやかな
状態であるが、この後の登りに笑顔が消えていく。
”一の越”から ”雄山”への急登が始まる。
雄山への登り途中で ”一の越山荘”を振り返り見る。
急登をツアー登山者がぞろぞろと登ってくる。
ペースは遅いが休憩しない連中なので中々、引離すことが出来ない。
神社のあるところが ”雄山”(3,003m)山頂。
鳥居から先に入るには500円の拝観料が必要となる。
付録としてお払いをしてくれる様だが、バカバカしいので当然中には入らなかった。
このおばさん、朝飯の後には昼寝はするは、
勝手にぜんざいを食べ始めるの好き放題。
手前 ”真砂岳”(2,861m)を含む ”別山”への縦走尾根。
左奥に見えるのは ”剱岳”、右には後立山が見事に見えていた。
気温は18℃と低く、日焼けに油断してしまい、首筋が焼けてしまった。
展望場所を替えて ”剱岳”(2,999m)を見る。
いずれはこの非常に険しい山に登ることになるのだろう。
キャンプ場より縦走した立山連山を振り返り見る。 ここから室堂ターミナルまでの
遊歩道が疲れた体にとって最大の難所となり、高山植物の見られる遊歩道であるが、
只、ひたすら下を見たまま重い足を引きずり景色を見る余裕はまったく無かった。
日本百名山に戻る


富山県中新川郡立山町


標高差:600m
深田久弥著の「日本百名山」から
  立山まいりの白衣装は全国から集まった。立山権現の功徳のさることながら、この山が非常に変化に飛んでいて、登山の楽しみの多いことも魅力の一つであっただろう。 芦峅から頂上までの旧道には、昔の繁栄を忍ばせるような伝説や古蹟が到るところに残っている。
Road Map :北陸自動車道の立山ICを降りて立山からケーブルカーに乗り美女平から室堂までバスに乗る。
Route Map
:室堂〜一ノ越〜雄山〜富士ノ折立〜別山〜剱御前小屋〜雷鳥平〜室堂を周遊。
  2時10分、6時間40分で室堂バスターミナルに帰り着く。直ぐにバスに乗り込み美女平に向かう。
バスの中では相変わらず眠れないまま美女平に着くが、ケーブルカーは40分待ちとなり地面に
へたり込んで時間を潰す。 立山駅に帰り着いた時は16時になってしまっていた。
日本百名山』 最高の天気の中、大展望の縦走が出来た。
室堂から雄山へ
”一の越”からは北アルプスの一郭、一際目立つ”槍ヶ岳”が遠くに
見えていた。 晴天の中、あそこにも沢山の人が登っているのであろう。
雷鳥平へ下山する
別山からは長い下りが始まる。剱御前小屋には沢山の人が昼飯を食べていた。長い長い急な下り
が続き、昼過ぎだと言うのに登山者が続々と登ってくる。 下に近づくにつれ雪渓が現れ雪渓の
上を歩くことになる。 疲れた足で滑ると又、がくっと疲れる感じがする。 下り終えて称名川の
雪渓を渡り、キャンプ場に着く。 ここからの立山連峰の眺めがすばら しく写真を沢山撮った。
4時間10分にて ”別山”(2,874m)山頂に着く。
別山から見る”剱岳”の眺めはすばらしく、激しい岩肌の山が目の前に広がる。
ケーブカー、バスを乗り継いで ”室堂平”に着く。
雲一つない信じられぬ程の好天気となってくれた。
”室堂平”の向こうには左 ”大日岳”、右 ”奥大日岳”が聳えていた。
”室堂平”の雪田のパッチワークが見事であった。
ぎりぎりまで鳥居に寄って記念撮影だけする。
雄山から別山へ縦走する
休憩地点は眼下に ”黒四ダム湖”が望める大展望地であった。
絶景じゃー!”と叫んでいるのかどうか?
見晴らしの良い所で朝飯とする。
ここが ”大汝山”(3,015m)の直ぐ下だったが、二人は登ろうとしない。
登りたかったが一人では嫌だったので結局登らず終いになってしまった。
”雄山”からは ”別山”目指して縦走路を進む。
(3枚の写真をパノラマにした。)
下山後、優雅に休憩している様であるが、実はがっくりと疲れている。
室堂ターミナルまで戻る途中で殺伐とした ”地獄谷”を見る。
緩やかな登りであるが完全に電池切れで足が動かなくなってくる。
別山から雷鳥平への下り途中で、立山連山を振り返り見る。
雄山近辺から ”北アルプス”の山々を見る。 槍ヶ岳の左には大天井岳、燕岳が
見えている様であるが同定は出来ていない。 槍ヶ岳の右側には黒部五朗岳、
鷲羽岳、水晶岳が見えている様であるが、これも同定出来ていない。
”真砂岳”から下って来た尾根道を振り返り見る。
真砂岳の山頂は通らずにトラバースしていた。
尾根筋の残雪はすっかり融けていた。
”別山”の広々した山頂にて ”真砂岳”をバックに記念撮影。
”別山”への登り途中、普段、山登りをしないZおばさんは、
休憩毎にべったりと座り込んでしまう。 体力的に辛そうだ。
たてやまれんぽう
彼女には座って頂くが、男陣は立乗車となる。
人の事は言えないが、アリンコの群れが次々と登って来る。
”室堂”から随分標高を稼いだが、急登は ”一の越”から先となる。
雄山(2,991m)
大汝山(3,015m)
真砂山(2,860m)
最高の御褒美に喜ぶ相棒。
急登を消化出来て小さくピースを出している。
ここから見る ”槍ヶ岳”は人が立てるのか?
と思う程鋭く尖っていた。
急登を登り終えて一息付く。 この天気、この展望が何よりの御馳走だ。
”別山”から反対方向を見ると ”剱岳”が頭を出していた。
おまけのパノラマ写真。
2023年11月24日改定